
登録販売者の資格がなくなるって噂を聞いたんだけど…
安心してください。登録販売者の資格はなくなりません。
この記事では、「登録販売者の資格はなくなる」という噂が出た理由と、今後も登録販売者資格が必要とされる理由を紹介します。
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結論:登録販売者の資格はなくならない

登録販売者の資格が廃止される可能性は、現時点でほぼゼロです。
むしろ、高齢化社会の進展・ドラッグストア業界の拡大・セルフメディケーションの普及によって、登録販売者の需要は今後も増え続けると考えられます。
では、なぜ「なくなる」という噂が生まれたのでしょうか。
そしてなぜ廃止できないのか。順番に見ていきましょう。
「登録販売者がなくなる」と言われる理由・背景
①ネット販売の拡大で薬局不要論が浮上したから
2014年、薬機法(医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律)の改正により、第1類を除く市販薬のインターネット販売が解禁されました。
「薬がネットで買えるなら、もうお店に行く必要ないんじゃないか」
「登録販売者がいなくても薬が売れるなら、資格はいらないんじゃ…」
こうした誤解が一部で広まったことが、「資格がなくなる」という噂の一因です。

しかし、これは大きな誤解です。
ネット販売であっても、法律上は登録販売者または薬剤師が情報提供できる体制を整備することが義務付けられています。
つまり、販売チャネルがオンラインに移っても、登録販売者の役割は消えません。
むしろ、ネット販売の拡大は登録販売者が活躍できる場を増やしたと言えます。
②AI・セルフメディケーションの普及による代替懸念
「症状を入力すると薬を提案してくれるAIアプリ」が登場し、「AIが薬の相談に乗れるなら登録販売者はいらない」という声が出てきました。
確かに、AIは症状のパターン認識や情報提供において優れた補助ツールです。
しかし、以下の点でAIは登録販売者の代替になり得ません。
| 業務内容 | AI | 登録販売者 |
|---|---|---|
| 症状から薬を絞り込む | ○(補助レベル) | ◎ |
| 複数疾患・服薬中の薬との相互作用確認 | △(限界あり) | ◎ |
| 最終的な販売責任を負う | ✕(不可) | ◎ |
| 高齢者や体調不良者の心理的不安に寄り添う | ✕ | ◎ |
| 法的に有効な販売行為を行う | ✕ | ◎ |

特に、販売の「法的責任」はAIでは絶対に担えません。
これが、AIが登録販売者を代替できない最大の理由です。
③コンビニ・ネットスーパーの薬販売進出による影響
たくさんのコンビニエンスストアやネットスーパーが市販薬の取り扱うようになったことも、「もはや資格は不要でどこでも医薬品を扱えるようになるのでは」という誤解につながっています。
しかし実際には、コンビニで薬を販売する場合も登録販売者の設置が必要です。
大手コンビニチェーンが薬を販売できるのは、登録販売者を採用・配置しているからにほかなりません。
つまり、販売場所が増えれば増えるほど、登録販売者の需要も比例して増えると言えます。
登録販売者の資格が廃止できない3つの法的・制度的理由

理由①:薬機法で登録販売者の設置が義務付けられている
結論:薬機法の規定がある限り、登録販売者制度は廃止できない。
薬機法では、第2類・第3類医薬品の販売店には登録販売者または薬剤師の常駐が義務付けられています。

この法律が改正されない限り、登録販売者という資格が消えることはありません。
そして、この規定が緩和される見込みは現時点でほぼありません。
なぜなら、市販薬の安全な流通と国民の健康を守るためのインフラとして、登録販売者制度は機能しているからです。
厚生労働省は登録販売者制度を医薬品の適正販売を支える重要な柱と位置付けており、廃止に向けた動きは現状見られません。
むしろ、研修制度の充実や試験内容の見直しなど、制度の強化が継続的に行われています。
理由②:高齢化社会でOTC医薬品の需要は拡大し続けている
結論:需要が増え続ける分野に、必要な資格がなくなるはずがない。
日本は世界でも有数の超高齢社会です。
65歳以上の高齢者の割合は2025年時点で約30%に達しており、今後もこの傾向は続きます。
高齢者は慢性疾患・複数の症状を抱えることが多く、市販薬(OTC医薬品)の使用頻度が高い傾向があります。
また、2017年に導入されたセルフメディケーション税制(市販薬の購入費用を所得控除できる制度)の影響で、市販薬を積極的に活用する意識も高まっています。
さらに、医療機関への受診ハードルが高い地域では、登録販売者が事実上の「地域の健康相談窓口」として機能するケースも増えています。
需要が拡大している市場において、その担い手となる資格が廃止されることは、経済的にも社会的にも考えにくいのです。
理由③:ドラッグストア業界が右肩上がりで成長している
結論:業界が成長している限り、現場を支える登録販売者の需要はなくならない。
日本チェーンドラッグストア協会(JACDS)のデータによると、ドラッグストア業界の年間売上は近年も増加傾向を示しており、食品・日用品も取り扱うスーパードラッグストアへの業態転換が進んでいます。

店舗数の増加は、そのまま登録販売者の採用需要の増加を意味します。
実際、ドラッグストア各社の求人を見ると、登録販売者の資格保有者を優遇・積極採用している傾向が続いています。
24時間営業の店舗が増えたことで、深夜・早朝帯でも薬を販売できる登録販売者の価値はさらに高まっています。

薬剤師のみで深夜の医薬品販売を維持することは現実的に難しいため、登録販売者はこの空白を埋める存在として不可欠です。
AI・デジタル化時代に登録販売者資格はむしろ強くなる理由

対面相談の価値はAIで代替できない
AIが進化しても、消えない価値があります。
それは「人と人との対話」です。
体調が悪いとき、高齢の親の薬を探しているとき、「何を飲めばいいかわからない」というとき——多くの人は、画面に向かうよりも実際に顔を見て相談できる専門家を求めています。

特に高齢者にとって、ドラッグストアのカウンターで相談できる登録販売者の存在は大きな安心感を生みます。
「以前から来てくれているあの人に聞けば大丈夫」という信頼関係の構築は、AIには不可能な登録販売者だけの強みです。
また、複数の症状を持つ患者への対応・服用中の薬との相互作用確認・アレルギー歴の聴取など、複雑な情報を総合的に判断して最終責任を持つ行為は、AIでは法的にも倫理的にも代替できません。
「かかりつけ登録販売者」の時代へ
かつては薬剤師にしかできないとされてきた「かかりつけ薬局」という概念が、今では登録販売者にも広がりつつあります。
地域の方々の健康状態を把握し、継続的に相談に乗る「かかりつけ登録販売者」としての役割は、これからの時代に非常に重要なポジションです。
処方箋なしで気軽に相談でき、生活習慣病の予防・日常的な健康維持のアドバイスができる登録販売者は、地域医療の最前線を担う存在として評価が高まっています。
2026年以降の登録販売者:制度変更と将来性

試験制度・研修制度の変化
登録販売者制度は、廃止どころか制度の充実・強化の方向で動いています。
以下はその例です。
- 研修中の登録販売者制度
取得後2年間の実務経験(または1,920時間以上)を積むまでは「研修中の登録販売者」として、薬剤師や正規の登録販売者の管理下で業務を行う仕組みが整備されている - 外部研修の義務化
一定時間以上の外部研修受講が義務付けられており、資格の質と信頼性が継続的に担保されている - 試験内容の定期的な見直し
最新の医薬品情報・法改正に対応した出題が行われており、資格としての現代性が保たれている
こうした制度強化の動きは、国が登録販売者を「廃止すべき制度」ではなく「育てるべき制度」として位置付けていることを示しています。
登録販売者の年収・待遇の実態
資格取得のメリットも確認しておきましょう。
登録販売者資格手当の相場
| 雇用形態 | 資格手当の目安 |
|---|---|
| 正社員 | 月額10,000〜30,000円程度 |
| パート・アルバイト | 時給50〜150円プラスが目安 |
資格を取得するだけで毎月の収入が上がり、年間換算で12〜36万円以上の収入増となるケースも珍しくありません。
さらに、登録販売者の資格はキャリアアップの基点になります。
キャリアアップのイメージ
- 登録販売者として採用・資格手当を取得
- 実務経験を積み「管理者要件」を満たす
- 店長・エリアマネージャーへの昇進ルートが開く
- 医薬品卸・製薬会社のMR・CSなど異業種への転職も有利に
また、登録販売者の資格は全国どこでも通用します
引っ越しや育休後の職場復帰でも、資格があれば採用されやすく、ライフイベントに左右されにくいキャリアを築けます。
「今から取っても意味ある?」という疑問への回答
結論:今が取る絶好のタイミングです。
理由は明確です。
- ドラッグストア業界は拡大中で求人が豊富
- 資格保有者へのニーズが高く、取得後すぐに待遇改善が見込める
- 合格率は例年40〜50%台で推移しており、適切な勉強をすれば現実的に合格できる
- 働きながら3〜6ヶ月の学習で合格している人が多い
「もし制度が変わったら困る」という心配をしている間にも、資格を持った人たちは安定した収入とキャリアを積み上げています。
今動き出すことが、最も合理的な選択です。
まとめ:登録販売者の資格はなくなるどころか価値が上がっている
この記事で確認したことをまとめます。
- 「なくなる」という噂の正体は、ネット販売解禁・AI台頭・コンビニ参入による誤解と憶測
- 薬機法の規定により、第2類・第3類医薬品の販売には登録販売者が必要で、廃止は現実的にあり得ない
- 高齢化社会の進展とドラッグストア業界の成長により、登録販売者の需要は今後も拡大が見込まれる
- AIは販売責任を負えないため、法的にも倫理的にも登録販売者を代替できない
- 資格取得で収入アップ・キャリアアップ・全国どこでも働ける強みが得られる
- 制度は廃止ではなく充実・強化の方向で動いている
登録販売者の資格は、不安の対象ではなく、あなたのキャリアと生活を守る確かな武器です。
噂に惑わされず、今日から自信を持って一歩を踏み出してください。その勉強時間は、必ずあなたの未来に返ってきます。
登録販売者の通信講座一覧
登録販売者資格の通信講座の比較表です。
合格率、料金、給付金の有無、学習期間を比較しています。
通信講座名に公式サイトのリンクを貼っています。
| 通信講座 | 合格率 | 税込料金 | 給付金 | 学習期間 |
|---|---|---|---|---|
| 三幸医療カレッジ | 89.0% | 35,200円 | 対象 | 最短3か月 |
| ヒューマンアカデミー通信講座 | 85.1% | 56,100円 | 対象 | 標準6か月 |
| キャリカレ | 70.7% | 68,800円 | 対象 | 最短3か月 |
| スタディング | なし | 33,000円 | なし | なし |
| ユーキャン | なし | 54,000円 | 対象 | 6か月 |
| ココデル虎の巻 | なし | 35,200円 | なし | なし |
| LEC | なし | 29,800円 | なし | なし |
| SMART講座 | なし | 39,600円 | なし | なし |
| オンスク.JP | なし | 月額1,628円 | なし | なし |
給付金とは?
厚生労働省指定の一般教育訓練給付制度のことです。ハローワークに申請することで、受講料の20%が受講終了後に支給されます。
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