名古屋市立大学コミュニティ・ヘルスケア教育研究センター(CHCセンター)なごやか暮らしの保健室では、毎週火曜日10:00~12:00に「なごやかサロン」を開催しております。このサロンに、名古屋市立大学病院の薬学実務実習生(5年生)が定期的に参加しています。今年度は三回目の参加になりました。
7月11日は名古屋市立大学薬学部5年生3名による自己紹介と基礎研究テーマの紹介がありました。基礎研究は、「3Dプリンターによる錠剤の開発」、「遺伝情報(mRNA)を用いた薬の開発」、「薬をつくる効果的な化学反応」が紹介されました。参加者からは、薬の開発に期待をよせながらも、副作用の少ない薬の開発を希望する意見がありました。その後、参加者13名は3班に分かれ、3つのテーマにそって学生と座談会を行いました。①「20代の思い出話」では「市内を木炭バスが走っていたこと」「子育て時代だったこと」「働く環境が今のように整っていなかった」など会場は盛り上がりました。②「現在の楽しみ」については「敬老パスを使い出かける事が楽しみ」「週に一度ここに来る事」など、皆さん元気な様子を知ることができました。③「将来不安に思う事」になると、不安材料は、突然のけがや病気、健康を害した時などが挙げられました。一方、「口では不安だと言ってはいるけど、心の中では不安ではない」「不安を抱いても成るようにしかならない」など経験豊富な高齢者の潔さを垣間見ることができました。
参加者の感想として「難しい研究をしていて、自分の学生の時とは全く違う」「がんばってほしい」「週に一度、このように話せることが楽しみ」「近くにかかりつけ薬局・薬剤師があったらいいと思うが、なかなか見つからない」など、学生への激励の言葉をいただきました。学生からは「みなさんお元気なのでしばらくは大丈夫と安心した」「家に引きこもらずに、週に一度はこのような場に出て話をすることが大切だ」「薬剤師に求めていることを直接聞けて良かった」など素直な感想がありました。このサロンでは、若い学生と高齢者がお互いに教えあい、そして学びあう機会になっております。
「なごやかサロン」は特別イベントや、参加者の方々との語り合い、学生さんによる様々な話題提供なども行われています。話したいこと、聞いてみたいことなど、皆さんのアイディアから企画をいたします。
参加申込・費用等は不要となっております。お気軽にご参加ください。
- 補足情報(開催日など)
- [開催日:7月11日(火)]