在宅医療・地域包括ケア研修プログラム(プログラムB)

大学名等

名古屋市立大学病院

対象者

後期研修医、初期研修を修了した大学院生、一般医師

修業年限(期間)

3年

養成すべき人材像

在宅医療を基本とする新しい医学・医療に対応し、健康長寿コミュニティの形成に資する総合診療専門医を養成する。「治す医療」から「支える医療」までの多職種協働総合診療、認知症対応、緩和・終末医療、地域包括ケア・コーディネートなどの多様なニーズに対応し、かつICTによる情報共有と管理, 在宅モニタリング、ロボット技術等を駆使して、高齢者の健康増進・疾病予防を中心とする未来医療の開拓と実践でき、そのリーダとなり得る人材を育てる。

修了要件・履修方法

  • 必修科目を履修し、臨床研修を修了要件を満たすこと。
  • 科目の講義を受講し、1か月以上の地域保健医療研修を行う。

履修科目等

必修科目
  1. 講義・演習(14単位)
      ①地域包括ケアシステム学特論、②緩和・終末ケア学特論、
      ③緩和・終末期ケア学演習、④総合認知症学特論、⑤総合認知証学演習
      ⑥コミュニティ・ヘルスケア演習、⑦医療ICT管理学、⑧未来医療デザイン
  2. 地域保健医療研修
    超高齢団地での4週間の専門別在宅医療チームローテート研修(4単位)

教育内容の特色等(新規性・独創性等)

  1. AIPを目指す超高齢団地での実践研修
    大学参画で健康長寿コミュニティづくりを目指す高齢団地で1か月間滞在し、24時間対応で在宅医療と終末期ケアに参加する。また、専門別在宅医療チームをローテート研修し、在宅医療を基本とする新しい医療環境の様々なニーズへの対応を研修する。
  2. 医療と医工学の多職種協働による未来医療体験 総合診療専門医研修プログラム、コミュニティ・ヘルスケア指導者養成コース、ICT医工学の実践的リーダの育成等と連携し、薬剤師、看護師、保健師、歯科医師、理学療法士、医工学エンジニアと多職種協働で在宅医療チーム研修を行う。トータルケアプランの決定・評価、事前指示書の導入など地域包括ケアのリーダーシップ、ICTによる情報共有や在宅モニタリングシステムの構築、デザインなどの未来医療を体験する。

指導体制

  1. 指導医等 名古屋市立大学医学研究科・薬学研究科・看護学研究科、名古屋市立大学病院、名古屋工業大学工学研究科、名古屋学院大学の教職員、コミュニティ・ヘルスケア教育研究(CHC)センターの医師、薬剤師、看護師、理学療法士、医工学エンジニアからなる教員の他、地域中核病院の医療専門職、訪問看護師、地域包括ケアに関わる行政職、ボランティアグループやNPOなど、地域の保健医療福祉を担うさまざまな人々が協力して指導に当たる。
  2. 専門別在宅医療チーム研修 認知症、運動機能、薬剤管理、口腔ケア、嚥下・栄養、ICT支援などの専門別在宅医療チームをローテートさせ、在宅医療の様々なニーズへの対応を指導する。テレビ会議システムによる専門別検討会に参加させ、地域連携による課題解決などを経験させる。
  3. 「暮らしの保健室」 CHCセンターのワンストップよろず相談所で、他のコースの履修者、ボランティアと共に住民からの相談に対応させる。課題解決のための地域連絡会議に参加させ地域包括ケアを経験させる。

受入開始時期

平成26年4月

受入目標人数

対象者 H25年度 H26年度 H27年度 H28年度 H29年度
医学生 0 12 24 24 24 84
大学院生           0
後期研修医           0
一般医           0
0 12 24 24 24 24